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難関高校受験で合格を目指す長男と知的障害のある次男の進学について綴ります

次男のそろばん

次男は軽度の知的障害(愛の手帳4度)があります。広汎性発達障害とも診断されています。

 

幼稚園は私立の幼稚園、小学校は公立小学校の3年生まで普通級、4年生から特別支援学級へ転籍し、今年公立中学校の特別支援学級に入学しました。

 

身辺自立はできており、習慣的なことは問題なくできます。学校へも路線バスを利用して通学しています。

 

1歳半健診の時点で、全く話せなかったこともあり、ある程度は覚悟していましたが、3歳健診で引っかかり、区の施設で知能検査をして、遅れがあることが確定したのです。実年齢3歳でしたが、認知とか適応とか、そういった年齢は1歳9か月くらいしかなかったと思います。

 

そんなわけで、人一倍遅れているのだから、これ以上遅れないようにと、幼稚園の年長のときには学研教室に入れて、小学3年生からはそろばんも習い始めました。学研の教材は学校の教科書に合わせて作られているのでそのまま復習ができるのです。

 

でも、結局学研は小学校卒業と同時に退会しました。中学校の内容までは理解するのが難しいだろうし、支援学級では中学校の勉強は深く学ばないので。

 

そして、今でも続いているのはそろばんです。絵画教室、武術、サッカー等々、習い事はいろいろやらせてみましたがうまくいかず、そろばんもダメもとで、脳トレになればいいや~程度の気持ちで習わせてみました。

 

そんなそろばんも、習い始めて4年目になっています。次男の特性を話したうえで、そろばんの先生は受け入れてくださいました。こういう特性のある子供に教えることは自分にとっても挑戦なのですよと言ってくださったのです。

 

とはいえ、始めた当初は、2級までならなんとかなるけれど1級は厳しそうだと先生はおっしゃっていましたが、4年目の今、次男は準1級を取得済みで、今月末に1級を受ける予定です。ついでに、暗算も2級を取得済みで、先週1級を受けてきました。結果が出るのは来週です。

 

次男は理解するまでには時間がかかるものの、理解してしまえば、とても正確にできるらしく、そろばん10級から9級8級・・・3級、準2級、2級、準1級と、ここまですべて一発合格しています。しかも、2級と準1級に関しては、本番前11回の模擬テストで合格できたのは一度だけにもかかわらず、本番は一発合格しています(笑)先生もびっくりしていました。健常な子でもなかなか、こんなにスムーズには合格できないものですよと。

 

ちなみに、そろばん1級は億の単位の数とかでてきます。小数点も出てきますし、問題を見てみると、こんなすごい計算ができるの?!と、本当に驚きます。でも、こんな難しい問題ができるのに、文章題になるとほとんどできなくなるのは、やはり日本語の理解力が足りないのでしょう。

 

とりあえず、1級は今回初めての挑戦なのでどうなるか分かりませんが、良い結果となることを祈っています。